AED

よくあるご質問

AEDの基礎知識

Q:AEDとは何でしょうか?
A:AEDの正式名称は自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)です。
AEDは心臓がけいれんして全身に血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった際に、心臓に電気ショックを流し、正常なリズムに戻すための医療機器です。
Q:どんなときにAEDを使えばよいのでしょうか?
A:倒れている方の「意識がなく」、「普段通りの呼吸がない」ときに使用してください。倒れている方が呼吸をしているかどうか判断に迷った場合は、まずは心肺蘇生とAEDを使用してください。
Q:ショックボタンを押したら、いつでも電気ショックが流れるのでしょうか?
A:流れません。電気ショックは、AEDが必要と判断した時だけに流れます。その際は、ショックボタンを押すようにAEDから指示がありますので、安心してください。
Q:AEDは誰に対しても使用できるのでしょうか?
A:誰にでも使用できますが、成人用と小児用では電気ショック時のエネルギー量が異なります。
成人用パッド:就学児(6歳)以上に使用 エネルギー量:150J
小児用パッド(小児用キー):未就学児(6歳未満)に使用 エネルギー量:50J
Q:救命措置やAEDを使用した結果、ケガをさせてしまった、もしくは助けられず亡くなってしまった場合に責任に問われることはありますか?
A:2004年7月1日の厚生労働省通知により、救命の現場に居合わせた市民が救命のためにやむを得ず行った場合には、医師法上、民事上、刑事上、責任は問われないとされています。
【非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)に使用のあり方検討会報告書】

AED使用時

Q:小児パッド、小児キーを使用する対象は何歳ですか?
A:未就学児(6歳未満)が対象です。小児パッド・小児キーがない場合は、パッドを貼る際にパッド同士が触れ合わないように注意して成人用パッドを使用してください。
Q:AEDを使用するときの注意点はありますか?
A:AEDが①心電図を解析している時、②電気ショックを流す時には倒れている傷病者の方に絶対触れないでください。
Q:AEDを使うには何か資格が必要なのでしょうか?
A:緊急時に限っては、資格がなくても誰でも使用できます。
Q:AEDを使用できない環境はありますか?
A:可燃性ガスや高濃度酸素がある環境では、電気ショック時に爆発や火災を起こす危険性があるため、使用しないでください。
Q:妊娠している方にAEDを使用してもよいのでしょうか?
A:胎児を救うためにも母体の救命が不可欠です。心停止が疑われたら即座に使用してください。

AEDを使用した後

Q:AED使用後は電源を切っていいのでしょうか?
A:電源は駆け付けた救急隊がOFFにするので、切らないでください。また、パッドも剥がさないでください。
Q:救急隊が持って帰ったAEDは返却されるのでしょうか?
A:救急隊が戻してくれるのが原則ですが、心配であれば連絡先を渡しておくのがよいです。
Q:使用後にAEDが戻ってきたらどうすればよいでしょうか?
A:直ちにパッドの交換を実施してください。
予備のパッドがある場合は、新しいパッドを接続してください。
予備のパッドがない場合は、AEDを購入した販売店にご連絡ください。
Q:パッドは何度も使えますか?
A:使い捨てです。一度使用したパッドは再利用できません。
Q:AEDのバッテリは一度使用したら交換が必要ですか?
A:フィリップス製AEDのバッテリは使い捨てではありません。使用後にバッテリ低下のアラームが鳴らなければ、そのままご使用いただけます。

AEDの購入・販売に関して

Q:AEDを導入したいと考えています。どうすればよいでしょうか?
A:近隣のフクダ電子販売会社までお電話を頂くか、下記お見積りフォームからお申込み頂ければ、お近くの担当営業からご連絡させて頂きます。
>>フクダ電子販売会社
>>お見積りフォーム
Q:購入ではなく、一時的なレンタルは可能でしょうか?
A:可能です。AEDを含めお客様のご希望の製品を短期レンタルしております。詳しくは下記お問い合わせをお送りいただくか、フクダ電子販売会社までご連絡ください。
>>フクダ電子販売会社
>>お問い合わせフォーム
Q:AEDを販売・レンタルしたいと考えています。何か資格は必要ですか?
A:AED販売に当たっては【高度管理医療機器等販売業の許可】が必要です。高度管理医療機器等販売業の許可は、各営業所ごとに必要です。営業所の所在する都道府県知事に申請して許可が与えられます。詳しい手続きの方法については各都道府県の医療機器販売業の窓口にお問い合わせください。

注意事項に関して

Q:パッドを貼る時の注意点はありますか?
A:パッドを貼る位置が水分で濡れていないか(汗・水分など)、濡れている場合は乾いた布で水分を拭き取ってからパッドを貼ってください。地面が濡れていても、周囲の人が感電してしまう危険はありません。
Q:ペースメーカーが埋め込まれている場合はどうしたらよいでしょうか?
A:ペースメーカーを使用している方は左右の鎖骨近くが盛り上がっていて体表面から確認ができます。パッドをペースメーカーから8㎝以上離していれば問題ありません。
Q:湿布などの貼付薬剤を貼っている場合、どのように対応すればよいでしょうか?
A:貼付薬剤を剥がしてきれいに拭き取ってから、パッドを貼ってください。貼付薬剤の上からパッドを貼ると心電図を正しく解析できない、火傷を起こす、適正に電気ショックが加えられないなどの支障が生じます。

AEDの保守と点検

Q:AEDの管理はどのようにすればよいのでしょうか?
A:AEDは毎日、AED自体がAED本体・パッド・バッテリの使用可否の状態をセルフテストしています。セルフテストの結果をインジケータに表示しますので、AED設置管理者の方はインジケータを毎日確認してください。
インジケータ点滅:正常にAEDを使える状態です。
インジケータ消灯:AEDに何かしらの異常がある可能性があります。
Q:AEDのインジケータが消灯しており、AEDから「ピッ、ピッ」という音が出ています。
A:AEDに何らかの異常があります。AED本体にある青い「iボタン」を押すと異常内容を知らせてくれます。異常内容がわかりましたら、購入した販売店にご連絡ください。
Q:パッドやバッテリの交換はいつ行えばいいですか?
A:どちらも使用期限があります。使用期限が過ぎた消耗品は新しいものに交換してください。また、使用期限についてはキャリングケースについているタグをご確認ください。
>>消耗品期限管理

その他

救命を行う際に、コロナウイルス感染症対策はありますか?
A:新型コロナウイルス流行下での救命行為は、下記のように対策してください。
・呼吸の確認や観察の際には顔が近づき過ぎないようにする。
・胸骨圧迫時は、ハンカチ/タオルなどを傷病者の鼻と口にかぶせる。(マスクや衣服などでも可)使用したハンカチやタオルなどは、直接触れずに捨てるのが望ましい。
・救命後は、速やかに石鹸と流水で手と顔を十分に洗う。
Q:胸骨圧迫で肋骨が折れてしまうことはありますか?
A:軟骨が折れることはありますが、肋骨自体が折れることはほぼありません。
Q:胸骨圧迫で折れた骨が心臓や臓器に刺さったりしませんか?
A:筋肉で守られているため、臓器に刺さることはほぼありません。
Q:小児に対しても胸骨圧迫は同じ強さでいいでしょうか?
A:小児に対しては、胸の厚さの1/3沈む程度に圧迫します。
乳児(1歳未満)の場合は、2本の指を使って圧迫しますので乳児に接する機会の多い方は消防等で乳児用の心肺蘇生講習への参加をお勧めします。
Q:心肺蘇生をする際は、人工呼吸もした方がいいのでしょうか?
A:可能であれば人工呼吸をした方が効果的ですが、人工呼吸に抵抗があれば胸骨圧迫のみで問題ありません。
Q:女性を救命する場合服を脱がすことに抵抗があります。どうすればよいでしょうか?
A:パッドは素肌に貼る必要があります。一時的には肌を出さなければいけません。
パッドを貼った後はブランケットや上着をかけるなど、周囲の人から見えないような配慮をお願いします。
Q:女性にパッドを貼る時は下着を外した方がいいのでしょうか?
A:基本的にはパッドを貼る時に邪魔にならなければそのままでも問題ありません。
ただし、ワイヤー入り下着の場合は下着を外してください。
Q:AEDはいつ交換すればいいのでしょうか?
A:メーカー保証期間は5年、耐用期間は8年です。※FR3のみ耐用期間が6年
保証期間が切れるタイミングでの交換をお勧めします。
Q:保証期間と耐用期間の違いは何ですか?
A:保証期間:添付文書、取扱説明書、禁忌、注意事項に従った状態で保証期間内に故障した場合に、無償での交換をメーカーが保証している期間です。
耐用期間:①適正な使用環境と維持管理のもとに、②適切な取り扱いで本来の用途に使用された場合、その医療機器が設置仕様書に記された機能および性能を維持し、使用することができる標準的な使用期間です。
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