AED

パナソニックグループ

企業におけるAEDの必要性と期待

企業へのAED導入の理由

企業へのAED導入の理由

当突然の心停止発生は場所を選ばず発生します。メタボリック症候群対策をいくら充実させても、これを完全に防ぐことは困難です。企業にとっては、社員一人一人が大きな財産。社内で心停止が発生したときに備え、少しでも救命の確率が高くなるようにと各事業所へのAEDの設置を提案しました

導入経緯

パナソニックグループ全国事業所に270台設置

2004年、日本でも非医療従事者のAED使用が認められ、AEDの市中への設置が始まり、愛知万博でもこれによって救命された例が出ました。また、当時のアメリカ松下電器(現 パナソニックノースアメリカ)では、既にニュージャージーの本社内に9台、支社も含めると50台のAEDが設置されており、朝、本社に出社した直後に心停止になった社員が社内に設置されたAEDの使用によって蘇生されたという実績もあったこともあり、国内パナソニックグループ各事業所へのAED導入に向けての検討が開始されました。

導入に関して

2004年、日本でも非医療従事者のAED使用が認められ、AEDの市中への設置が始まり、愛知万博でもこれによって救命された例が出ました。また、当時のアメリカ松下電器(現 パナソニックノースアメリカ)設置予定の事業所数が多かったこともあり、ほぼ同じ時期に同一機種を導入して、①今後、同一時期に一斉に消耗品補充などのメンテナンスを展開できるようにし、②社員が転勤しても同じ機種を扱えるようにする、ことを考えました。
機種選定については、以下の事を重視しました。

  • 1.ガイドライン2005への対応ができること
    当時はまだ、AEDのショックプログラムがAHAガイドライン2000準拠でしたが、近いうちにAHAガイドライン2005準拠に変更される予定であったため、心肺蘇生継続時間や除細動繰り返し回数などのプログラム変更に対応できる機種であること。
  • 2.低エネルギーで心筋のダメージが少なく、除細動率も高い二相性波形であること。
    その結果、ハートスタートFR2を導入することにしました。

そして、設置場所を明確に知らしめることと管理の問題を考え、基本的には、壁掛け式のボックスを設置し、その中にAEDを収納することにしました。
そして、納入業者を一社に限定することにより、そこからだけのパッドの補充状況の情報でAEDの使用状況を容易に把握できるようにしました。また、2005年9月からAED(FR2)の設置を開始し、2ヶ月以内に全国165事業所への設置を完了しました。

AEDを用いた一次救命処置の教育

心肺蘇生法の重要性

AED導入後、各事業所では、「AEDを用いた一次救命処置」の社員への教育を展開しました。実技についてはパナソニック健康保健組合 健康管理センターの心肺蘇生訓練人形とAED練習機による講習や、地域の消防署のご協力による出張講習を全国の事業所で展開しました。

実際の救命例

43歳男性社員が工場内で同僚と打ち合わせをした後、自席に戻ったところで崩れるように倒れました。目撃者がすぐに工場内健康管理室へ電話し、看護師が現場に急行。患者は机の横に倒れていて、体動なく、呼吸脈拍も無く、心肺停止と判断。心臓マッサージを開始しながら、119番通報と、100m先の食堂に設置されているAEDを持ってくるように指示。
AEDが到着し、すぐにパッドとコネクターを接続。8秒後にショック適応のメッセージが流れ、ショックを実施。その15秒後に初回心拍出現。しばらくして、自発呼吸・体動が出て、脈拍も触知。救急隊に引き渡され、入院の上、専門的処置を受け、無事退院。現在、職場復帰され、以前と同様の生活をされています。

AED導入の波及効果

心筋梗塞に対する意識の高まり

AEDを企業内の目立つところに設置すれば、心筋梗塞という病気に対する認識が高まり、生活習慣病の一次予防や特定健診にもよい影響が出てくることが期待されます。また、社員の皆さんがAEDの設置や使用説明講習会についての話を各家庭や地域社会でしていただき、それが広く世間に普及する足がかりになれば理想的です。これがのちBystander(救急現場に居合わせた人)によるCPRの実施率向上につながるかもしれません。

AED製品情報

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