開業支援コラム

クリニック・医院の売上を決める要素とは?成功する開業医の特徴と経営のポイント

クリニック・医院の売上を決める要素とは?成功する開業医の特徴と経営のポイント

クリニックや医院の開業を検討している方の中には、クリニック・医院の売上はどのような要素が影響をあたえるのか?気になっている方もいるのではないでしょうか? この記事では、クリニックや医院の売上に影響を与える要素、開業医として成功するためのポイントについてご紹介します。

クリニック・医院の売上に影響を与える要素

クリニックや医院の売上には、さまざまな要素が関係するため、「○○をすれば売上が上がる」と一概に決めることはできませんが、売上に影響を与える代表的な要素としては以下があります。

診療単価(診療科目)

クリニックや医院の売上に最も大きく関わるのが、診療報酬と診療内容です。診療科目ごとに報酬単価が異なるうえ、提供できる医療行為の幅によって収益性に差が出ます。

(1人1日あたり)
  (院内) (院外)   (院内) (院外)
内科 7,700円 6,700円 泌尿器科 8,800円 7,900円
精神・神経 6,100円 5,700円 整形外科 4,000円 3,700円
小児科 5,600円 5,500円 皮膚科 4,300円 4,300円
外科 7,500円 6,900円 耳鼻咽喉科 4,600円 4,400円
眼科 7,500円 7,300円 産婦人科 6,700円 6,100円
出典:社会医療診療行為別調査より算出

立地条件

開業する地域や立地条件も売上を大きく左右します。
都市部と地方、住宅地とオフィス街など、立地条件によりコストが大きく変動するからです。
ただ、「都市部だからいい、地方だから難しい」ということはなく、それぞれに以下のようなメリット・デメリットがあります。

都市部のメリット・デメリット

「人口密度が高く集患しやすい」「患者さんの利便性が高い」「職員採用がしやすい」のが、都市部で開業するメリットです。ただし、競合が多いため、患者さんに選んでもらうためには差別化が重要になるほか、地価や人件費が高くコストがかさむというデメリットもあります。

地方のメリット・デメリット

「競合が少なく、地域密着型の診療が可能」「地価や人件費が低く、コストが抑えられる」というのがメリットです。ただし、将来の人口減が見込まれる地域も多く、患者数への懸念もあります。また駐車場の確保や職員採用を苦労する点がデメリットです。苦労する点がデメリットです。

いずれにしても、立地によって月間患者数が大きく違うこともあるため、開業時の立地選定は非常に重要な判断ポイントといえるでしょう。

クリニック・医院の経営スキル

医師としての技術だけでなく、「経営者」としてのスキルも年収を大きく左右する要素です。
以下のような運営能力が、収益性に大きく影響を与えるといえるでしょう。

  • スタッフ管理:業務効率や接遇品質を向上させ、患者満足度を高める
  • 広告・広報戦略:SNS、WEB、地域媒体などを使った効果的な集患対策
  • 診療フローの最適化:予約システム導入や診療導線の改善による回転率向上
  • 設備投資のタイミング:必要な範囲での最新機器導入は診療の質や信頼性向上につながる

また、診療報酬改定への対応やスタッフの定着率管理、キャッシュフローの調整なども含めて、医療の技術や経験とは異なる「経営感覚」が売上に大きく関係します。

経営判断を誤ると、売上があっても手元に利益が残らないという事態も起こりうるため、このようなクリニック・医院の経営スキルを身につけることも大切です。

成功する開業医の特徴は?

成功する開業医の特徴は?

開業医として成功するには、医療技術だけでなく、経営者としての視点や戦略的な運営が不可欠です。ただ患者を診るだけではなく、地域のニーズに応え、リピーターを増やし、時代の変化に対応しながら持続可能な経営を実現するためには、以下のような要素が求められます。

適切なマーケティング戦略

成功するクリニック・医院は、地域のニーズを的確に捉えたマーケティングを実施しています。たとえば、ビジネス街なら「昼休みのクイック検診」、郊外の住宅地なら「週末・夜間診療」など、地域特性に合わせたサービス提供がポイントです。

さらに、現在ではSEO対策やSNS活用によるオンライン集患も重要です。Google検索で上位表示されるようホームページを最適化したり、YouTubeやInstagramで院内の雰囲気を発信したり、オンライン上で患者との接点を築く工夫が必要不可欠だといえるでしょう。

患者満足度向上の施策

高い患者満足度は、口コミやリピーター獲得に直結します。待ち時間の短縮、丁寧な説明、清潔で安心感のある院内環境など、医療の質以外の体験を向上させる施策を実施しましょう。

また、最新の医療機器を導入することで、検査の精度や診療効率が向上し、患者の信頼を得やすくなります。特に画像診断機器や電子カルテなどの設備は、導入することで医師自身の負担軽減にもつながり、診療の質の向上に寄与します。

さらに、受付スタッフや看護師を含む全スタッフの接遇力の向上も、クリニックや医院全体の印象を良くする重要なポイントです。

診療報酬改定への対応

公的保険診療は、診療報酬改定の影響を強く受けます。報酬が下がればそのまま売上に直結するため、改定の内容を常にチェックし、それに応じたサービスの見直しや経営戦略の修正が必要です。

たとえば、新設された加算点数を取得するための体制整備や、点数が低下した項目の代替となる診療内容の強化など、柔軟な対応力が求められます。
また、保険診療だけでなく、自費診療の割合をバランスよく取り入れる戦略も、安定した経営基盤の確保につながります。

開業準備とリスク管理

開業時には、診療機器の導入や内装工事、広告費、人件費などで初期投資が数千万円単位になることもあります。これに対して、現実的かつ保守的な資金計画を立てることが成功の第一歩です。

  • 医療機器:必要な機器を検討の上スタートし、患者ニーズに応じて追加導入
  • 広告費:集患効果の高いチャネルに優先的に投資
  • 人件費:スタッフ定着も考慮し規模に応じて段階的に拡張

また、思うように患者が集まらなかった場合に備え、運転資金として半年分の資金を確保しておくことがリスク回避につながります。

借入を行う場合も、返済期間や月々の返済額が無理のない範囲であるかを厳しく精査することが重要です。開業時のポイントや資金については以下の記事でも解説しているので合わせて確認してみてください。

まとめ

クリニックや医院の開業を成功させるためには、優れた診療技術とともに、地域特性に合ったマーケティング力、患者満足度を高めるサービス力、診療報酬の変化に適応する柔軟性、そして堅実な経営判断力が求められます。
クリニック・医院の成功は年収にも影響しますので、「医師」であると同時に「経営者」であることを意識する必要があります。常に改善と進化を続ける姿勢が、長く地域に愛されるクリニック・医院づくりの鍵と言えるでしょう。 ただし、医療の質を高めつつクリニック・医院経営のスキルを同時に磨くことには限界があります。
そこで重要なのが、クリニック・医院経営のノウハウを熟知した開業支援サービスを有効活用することです。 ユーザーによりよい医療を提供するためにも、クリニック・医院の売上を高め、よりよい投資が行えるようになるためにも、開業支援や経営のプロへの相談も検討してみてください

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