
失神

一時的に脳への血流が低下することで意識が無くなり、
真っ直ぐ立つことができなくなる状態です。
通常であれば数分以内に意識の回復が見られます。
失神の主な症状

失神の中には突然死に繋がるような危険性が高い原因が潜んでいることもあるので、
早めに検査をして適切な治療が必要な場合もあります。
“失神”の発生率
- 失神の発生率
- 1年間に1,000人中約6人の割合で発生すると言われています。
発生率は年齢とともに高くなる傾向があります(特に70歳以上)。
- 失神の再発率
- 21~28%で、特に心臓の異常によるものの場合に再発率が高くなっています。
- 失神の原因
- 大きく分けると「血圧調節の異常によるもの」「自律神経の異常によるもの」「心臓の異常によるもの」「脳血管の異常によるもの」に分けられます。 最も多いのは「自律神経の異常によるもの」です。
- 失神の危険性
- 心臓の異常による失神を経験した人は失神を経験しなかった人と比べると2倍死亡リスクが高くなります。
失神の原因
血圧調節機能の異常によるもの | 立ったときに急に起こる血圧の低下により症状が現れるものです。 寝た状態の体位になれば症状が消える場合が殆どです。 |
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自律神経の異常によるもの | 長時間の立ちっぱなしや、痛みによる刺激、精神的ストレスなどが原因で、頭痛・吐き気・ふらつき等を感じた後に失神発作を起こすものです。失神の発作時間は短く、失神した際の転倒によって頭をぶつけるなどの怪我をしなければ、命に係わる危険性はありません。 |
心臓の異常によるもの | 心臓の脈が遅くなったり、逆に早くなったり、あるいは心臓のポンプ機能に異常があったり、命に係わることがあるので、早めに検査を受けて原因を特定し、治療が必要となる場合があります。 |
脳血管の異常によるもの | 何らかの原因で、脳へ血液が届かなくなることで、めまいや視覚障害、失神などの意識障害が現れるものです。 |