経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)について
CPAP
CPAPとは、正式にはnCPAP(nasal Continuous Positive Airway Pressure)で、日本語では経鼻的持続陽圧呼吸療法と呼びますが、一般的にはnを略して単にCPAPと呼ばれています。睡眠時無呼吸症候群の潜在患者に対して、睡眠時に鼻マスクを使用し、気道に適切な圧力を加えた空気を持続的に送り込むことによって、気道の閉塞を防いで無呼吸・低呼吸をなくす治療法です。
OSAS患者の予後
SASが中等症や重症の場合、治療せずに放置すると生存率が下がるという報告があります。気になる症状があったら検査をして、適切な治療をすることが適切です。

SASと合併症・交通事故
SASを放置しておくと、日中の眠気、集中力や活力に欠けるといった症状だけではなく、居眠り運転で事故や重大事故などを起こしやすくなります。
また、SASは、合併症の臨床症状が非常に多岐にわたります。耳鼻咽喉科や呼吸器科以外にも循環器科・神経内科・歯科口腔外科・消化器科など、SASが原因で引き起こす病院の合併について様々な報告がなされています。
SASが診断からCPAP導入までの流れ
CPAPによる治療効果
生理学的、効果、自覚症状の改善
CPAPを使用すると、以下のような効果が見られます。ただし、CPAP療法は根治療法ではありません。
CPAP療法は、毎日使用することによって効果を維持することができます。
- 無呼吸・低呼吸・イビキの消失
- OSASによる日中の眠気、合併症等の改善
- OSASによる交通事故、労働災害発生率の低下
- 血液ガスの改善
- QOLの改善 など
CPAP導入時のポイント
- (1)使用するCPAP装置の選択
-
CPAPは、機種によりその機能やイベントに対する反応などに違いがあります。状態や使用する方によって、使いやすい機種が異なる場合があります。
それぞれの機種の特徴については、弊社担当者へお問い合わせください。
- (2)マスク選択
-
患者さんの顔に合うサイズや形を選択し、装着を確認します。
装着して空気が漏れない程度に軽くフィットするように、装着後の使用感を確認します。
- (3)治療説明
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CPAPの使用をやめてしまうと、SASの症状が起こってしまいます。
CPAP治療を継続しておこなっていただくために、治療の重要性などを理解していただくことが重要です。
外来指導のポイント
- ・CPAP装置の使用感やマスクフィッティング、自覚症状の改善状況などを確認します。
- ・在宅での使用状況は、SDカードや、通信機器を用いたWEBシステムで確認できます。
→在宅での使用状況をWEBで確認できる「f'Rens」システム - ・息苦しい、治療が続けられない、口・鼻の渇きなど訴えがある場合は、機種・マスク・設定を変更することで改善できる場合があります。
保険診療上のCPAPの開始基準
- 在宅持続陽圧呼吸療法とは、睡眠時無呼吸症候群又は慢性心不全である患者について、在宅において実施する呼吸療法をいう。
- ウ 以下の(イ)から(ハ)までの全ての基準に該当する患者。ただし、無呼吸低呼吸指数が40以上である患者については(ロ)の要件を満たせば対象患者となる。
- イ 無呼吸低呼吸指数(1時間当たりの無呼吸及び低呼吸数をいう)が20以上。
- ロ 日中の傾眠、起床時の頭痛などの自覚症状が強く、日常生活に支障を来している症例。
- ハ 睡眠ポリグラフィー上、頻回の睡眠時無呼吸が原因で、睡眠の分断化、深睡眠が著しく減少又は欠如し、持続陽圧呼吸療法により睡眠ポリグラフィー上、睡眠の分析が消失、深睡眠が出現し、睡眠段階が正常化する症例。
(令和2年3月5日保医発0305第1号)
診療報酬について
検査
| D237 終夜睡眠ポリグラフィー | |
|---|---|
| 1 携帯用装置を使用した場合 | 720点 |
| 2 多点感圧センサーを有する睡眠評価装置を使用した場合 | 250点 |
| 3 1及び2以外の場合 イ 安全精度管理下で行うもの ロ その他のもの |
4,760点 3,570点 |
(参考:令和6年3月5日保医発0305第9号)

CPAP療法
| C107-2 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料2 |
250点 |
|---|---|
| C165 在宅持続陽圧呼吸療法用治療器加算 2 CPAPを使用した場合 3月に3回に限り算定できる |
960点 |
| C171-2 在宅持続陽圧呼吸療法材料加算 | 100点 |
| 合計 | 1,310点 |
(参考:令和6年3月5日保医発0305第9号)

企業と医療機関と療養者の関係



