フクダ電子が提供する在宅医療
在宅酸素療法(HOT)
人は誰でも空気中に含まれる酸素を吸って生きています。しかし、呼吸機能が低下した患者さんは、体内に必要な量の酸素を取り込むことが難しくなります。不足してしまった酸素を家庭や職場などの生活の場において吸入し、生活すること...、それが在宅酸素療法です。以前は病院でしか行えなかった酸素療法が自宅でもできるようになりました。酸素療法をされている患者さんはCOPD、間質性肺炎といった肺に関する疾患が多いですが、自宅でも療養できるようになったことで、酸素を吸入しながら住みなれた環境で療養を行い、仕事や趣味を楽しんだり、自由に外出したり、生きがいのある生活が可能となりました。また、在宅酸素療法のことを Home Oxygen Therapy の頭文字からHOTとも言います。
在宅人工呼吸器療法(HMV)
在宅人工呼吸療法とは、呼吸器疾患や神経・筋疾患などにより換気補助が必要な療養者に対し家庭で人工呼吸による補助換気を行う治療法です。 鼻マスクや顔マスクなどを用いて非侵襲的に行う療法と、気管切開により侵襲的に行う療法があります。住み慣れたご自宅でご家族と共に生活しながら、安心して治療を受けることができます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは寝ているときに何度も無呼吸や低呼吸を繰り返し、熟睡できずに昼間の眠気や起床時の頭痛などをはじめ、さまざまな合併症を引き起こす病気です。睡眠中におおきなイビキをかく、夜中に何度も目が覚める、日中傾眠や居眠り運転をよく起こしそうになるなどの症状があり、日本人の2~3%潜在患者がいると推定されています。
検査:
自宅でも検査可能な簡易検査と、入院して行う精密検査があります。
どの検査を実施するのかは症状や状況により異なります。医療機関にご相談下さい。
治療:経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)
睡眠時無呼吸症候群の患者様を対象に、寝ているときに鼻マスクを装着し、塞がった気道に空気を送り込んで、気道を押し広げて喉の塞がりを防ぐことにより、無呼吸を予防する治療法です。
二相式気道陽圧呼吸療法(ASV)
多くの心不全患者は、呼吸の乱れや呼吸困難を伴うことが少なくありません。その結果、血液中の酸素不足となり、その症状が続く場合には心臓の負担が増え、心臓の機能を悪化させる場合があります。 ASVは、マスクを装着して使用することにより、呼吸を補助し、乱れた呼吸を整え、酸素不足を解消し、生活の質(QOL)の向上や心機能の改善などが期待できる治療法です。