品質管理・環境への取組み
高品質を安定して供給していくために、
設計・開発から生産、出荷、サービスに至るまで徹底した品質保証体制をしいています。


フクダ電子は創業当初より、高い品質意識を持ち、品質の向上に努めています。医療に関する安全意識が高まる中、医療機器は患者様を少しでも幸せにするための製品であり、当社の医療機器が患者様の健康を損ねることがあってはならないという基本的な考え方のもと、製品の安全性、有効性の確保を継続的に維持するために品質方針を掲げ、日々の品質活動の中で改善を図り品質の向上を常に目指しています。
フクダ電子は1995年に国際規格ISO 9001の認証を取得しました。さらに医療機器の臨床調査および販売に関する欧州連合の規則医療機器規則(EU)2017/745(MDR)および、ISO 13485の認証を取得するなど、国際的な品質マネジメントシステムの確立に力を入れています。
国際規格の認証取得により、製品が規格を満たしていることに留まらず、そこに至るプロセスも含めた全体を「品質」と捉え、高品質維持に向けた品質マネジメントシステムの構築と改善を推進し、医療の発展に寄与し続けます。
【実例】
その1)
是正処置・予防処置(Corrective Action, Preventive Action )委員会=CAPA委員会を設置、定期的な委員会を開催し、問題が、若しくは問題が発生する前の段階でその原因を徹底的に排除して品質の維持向上を継続的に図っています。また、設計や開発の段階から製造、市販後にいたる全てのプロセスにおいて、リスクマネジメントを実施、リスクを分析し、リスクを評価、リスクをコントロールした後の残留リスクの受容可能性を評価、PDCAサイクルを回し品質向上に努めます。
その2)
ユーザビリティエンジニアリングプロセス=正しい使用及び使用エラーに伴うリスクを評価し、リスクを低減することを重視した設計・開発プロセスを強化しています。フクダ電子の製品を正しく使用していても、もしかしたら発生するかも知れない使用エラーも含めて使用時リスクを検討、製品の設計に反映し医療現場での安全性を高めた製品を提供することに努めています。
ISO 9001/ISO 13485認証範囲
生体信号測定装置、生体信号監視装置、心電計、除細動器、超音波画像診断装置、酸素濃縮器およびそれらの補用品の設計、開発、製造、販売、修理(保守、保守トレーニングの提供を含む)、保管および出荷、カテーテルの設計、開発、販売、保管及び出荷、生体信号測定装置、人工呼吸器、及びその補用品の輸入、販売、修理(保守、保守トレーニングの提供を含む)、保管及び出荷
品質方針
当社は、"社会的使命に徹し、ME機器の開発を通じて、医学の進歩に寄与する"経営理念を基本とし、安全で有効性のある製品ならびにサービスを継続的に提供できることを目指します。
- 品質マネジメントシステムの確立、運用、ならびにその有効性を維持するため、積極的かつ継続的に改善を行います。
- リスクベースアプローチを基本とした製品開発ならびに市販後安全管理を徹底し、安全性を最優先させた製品とサービスを提供します。
- コンプライアンス体制を強化し、タイムリーな情報入手と関連部門間の連携により法規制の遵守に努めます。
- 環境に責任のある製品を社会へ提供するための活動を継続的に取り組みます。
2023年4月1日 品質マネジメントシステム経営者
ISO14001認証
フクダ電子株式会社白井事業所では、事業活動によって生じる環境負荷の低減、環境保全に向けた取り組みの一環としてISO14001(環境マネジメントシステムについて定められた国際規格)に基づく活動を行っており、2003年6月にISO14001:1996認証を取得し、2017年6月にはISO14001:2015認証に更新しました。
これからも、当事業所の環境方針に基づき、環境に優しい活動を行ってまいります。
グリーン調達
フクダ電子はグリーン調達基準書を定め、当社のサプライヤと共同で環境保全に努めています。
欧州RoHS指令対応について
フクダ電子の製品は欧州RoHS指令(2011/65/EU)の附属書Iに規定されているカテゴリー8(医療機器)に該当するものがあります。フクダ電子は製品のRoHS対応を進めています。
グリーン調達基準書
以下のリンクよりグリーン調達基準書をダウンロードいただけます。
リユースの取り組みについて
フクダ電子では、環境への取り組みの一環として、一度製品に使用した部品を再度、新たな製品に使用する"リユース部品"の選定・評価・取り出し、履歴管理を、酸素濃縮装置で行っています。
リユース部品の選定・評価
リユース部品管理規定(FQC24-01)に基づき、機能・性能・安全性・耐用期間・規格・法規制などに問題がないことを確認して、リユース部品の選定・評価を行っています。
リユース部品の取り出し・履歴管理
リユース部品の取り出し作業は、品質確保の観点から自社工場で行っており、取り出された部品(リユース部品)は、厳格な履歴管理がなされ、新たな製品に使用されます。
セキュリティへの取り組みについて
フクダ電子ではお客様に安心してご使用いただけるよう医療機器セキュリティについて次のような取り組みをしております。
セキュリティについての開発プロセス
新製品開発においてサイバーリスクを含むセキュリティリスクに関するマネジメントを開発プロセスに取り入れ実施する体制を整え、運用しております。
市販後のセキュリティ対応
市販後においてもセキュリティについての情報を収集し、必要な場合には対策、情報提供等の対応をいたします。
お客様へのお願い
弊社製品の使用環境内でも適切なセキュリティ対策をお願いします。
EMCセンター/安全性試験センター
ISO/IEC 17025 認定
当社EMCセンター/安全性試験センターは、ISO/IEC 17025 (試験所の能力に関する一般的要求事項)に適合した試験所として米国NVLAP(National Voluntary Laboratory Accreditation Program)より認定を受けています。※)同規格は、試験所が製品のEMC試験及び安全性試験を行う際に、公正中立かつ正確な測定ができる能力を有することを表す国際規格です。同規格の認定は、品質面及び技術面で最高水準での試験を行うことができることを保証しており、その結果は、厚生労働省への薬事申請をはじめ、国際的にも通用することを意味します。
さらに2023年10月からは同試験所で発行する試験報告書にILAC-MRA(国際試験所認定協力機構の相互承認取り決め)マークの表示が可能となりました。これにより、世界115の国や地域にわたって相互承認され受け入れられる可能性が高まります。
今後も当社品質方針に基づき、お客様・患者様に安心と安全をご提供できるようより高度な製品の品質を追求して参ります。
※)EMCセンター NVLAP LAB CODE: 200744-0
安全性試験センター NVLAP LAB CODE: 600290-0