工藤ハートフルクリニック

記事更新日:2007.2

開業情報

標榜科目
内科・循環器科・小児科
開業日
2005年2月開業
住所
東京都調布市
出身大学
慈恵医科大学 略歴を見る
院長 工藤 眞 氏

院長 工藤 眞 氏

開業をお考えになったきっかけを教えてください。

私が医師を目指したきっかけにも通じるのですが、私の性格は「人に何かをしたい、役立ちたい」という気持ちがとても強く、そのことから医師を志しました。
さらに医師として、地域貢献という意味も含めた家庭医、診療所の名前にも由来しますが、ハートフルな診療スタイルを目指したいという意志があり、それを叶えるべく開業を決意しました。

まずどのようなことから準備されたのですか?

開業地の選定ですね。
「まずは、やってみる」、「だめでもともと」というポジティブなところがありまして、まずは開業希望地域を歩いてみました。すると、道路の拡張をすべく区画整理が始められており、ビルの建て直しをするのでは?という店舗を見つけました。
早速声をかけ事情説明をさせていただきました。しかしながら、その場で返答があるわけでもなく、もしかしたら今後建てるのでは?とも考え連絡先を渡しておきました。
それから半年が過ぎ自分でもそのことを忘れかけていたある日、その大家さんより『ここで開業しませんか?』という連絡が入ったのです。
(1)条件を確認すると悪くない。
(2)フクダ電子に依頼した診療圏調査の結果はよいのでは?との返答。
(3)自分の歩いた感覚も悪くない。それらを総合的に考えてここで開業しようと決意しました。

その後はどのように準備を進められたのですか?

まずは、内装です。
こだわりとして『医院に来ている』という感覚を極力意識させない空間にしたいとの希望がありまして、壁紙の色であり、音楽であり、映像でありといった部分には気を使いました。
私の理想はディズニーランドです。あそこは、待つこと以外に不快な思いをすることがない。だから誰もがまた行きたくなる。そうした空間は理想ですよね。
更に、私はその待つ時間でさえ愉快であったり、癒されたりという時間にして欲しいと思っています。
その他に考えたのは、「バリアフリーにする」ということです。
これは、単に物理的なことだけでなく、制度であったり、意識であったり、情報であったり、文化であったりそういった多方面でのバリアフリーな空間にしたいと考えています。その一環として、点字表示などもしています。
私はこうした一連の決定において、スタッフにも参加してもらいました。そのせいかスタッフとの一体感も持て、今でも本当によかったと思っています。
それからスタッフ募集にも注力しました。
看護師さんの確保が難しいというのは多方面から情報がありましたからその方法をどうするかという意識は常に頭にありました。そんなとき、旧知の看護師さんに偶然スーパーで出会いまして、「今度、開業するからよければ…」と声をかけ、連絡先を渡しておきました。
すると後日その方から連絡があり「詳細を…」との運びとなり、これは逃すまいと条件提示したのを覚えています。
やはり、面接ではその人を知るに限界もありますし、以前一緒に働いたことのある方は、能力・人柄もわかっているので安心して採用できます。なお、後々のトラブル回避にも、雇用において必ず書面にて条件面を確認しておくことがよいようです。
広告媒体は検索サイト(医療機関)への登録も有効と思います。
今では無償で出せるところも多いので大いに活用されることをお勧めします。患者さんからの評価はどうか、他院で不評となっている要因はどういったものか等も検索サイトを活用し確認しています。
又、患者さんの負担を少しでも軽減できればとフリーダイヤルも取得しました。その番号も語呂合わせにし、浸透しやすいものにしました。

開業後約2年経ちますが、振り返ってご苦労された点はどのような点ですか?

処方についてですね。
当初、近隣に調剤薬局がなかったこともあり院内調剤で始めたのですが、院内の全員が不慣れなこと、最終的に私が確認するなどの理由から患者さんを待たせることが多くなっていました。さらに経営面でも在庫管理等院内調剤におけるストレスは多かったですね。
大家さんに相談すると近隣に調剤のスペースを確保してもらえるよう口を利いてくれました。これは本当に助かりました。そのお陰で今では、院外処方に切り替えることができました。
また家庭医として、私の専門以外の患者さんが相談に来ることもあり、最初は戸惑いもありました。
しかしながら、事前に「専門の先生の診察が必要となれば紹介させていただきます」と確認のうえで診察させてもらうとトラブルもないですし、反対に患者さんだけでなく保護者の方にも満足してもらえました。
患者さんが私を頼ってきてくださるわけですから、それにできるだけ応えられるよう努力はしたいと思っています。

最後に今後についてお聞かせください。

今は、「より良い医療+α」を意識しています。
つまり「よりよい医療」を提供するだけでなく「+α」も必要と思っています。患者さんの希望する検査にできる限り対応するべく機器を備えるだけでなく、当院でできない検査は病院への紹介体制を整えています。
またそれ以外でも診療時間を変則的にし、勤務されている方へ来院しやすくしたり、病院へ紹介した患者さんの様子を面会に行ったりといったこともさせてもらっています。
さらに院内全体を話し易い、相談し易い環境づくりに心がけ、患者さんの本音や本意を聞き取ることも意識しています。
患者さんに安心して来院してもらえることこそハートフルなクリニックの証明と思っていますので…。
今後もそうした「+α」を常に意識し診療にあたろうと思っています。

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