動脈の硬さの指標 CAVI

動脈の硬さの指標 CAVI

CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)

CAVI(キャビィ)は大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さを反映する指標(Index)で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。大動脈の進展性の低下は心疾患の発症や予後を規定する因子となることが知られており、早期診断と管理に役立ちます。

さらにCAVIは頚動脈エコー等で測定されるスティフネスパラメータβ法に基づき算出され、血圧に依存されない血管固有の硬さを表します。

動脈硬化検査の重要性

動脈硬化を予防するには、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が危険因子であることから、これらの疾患を予防・治療することが重要です。

さらに近年では内臓脂肪蓄積を基盤としたメタボリックシンドローム患者では、1つ1つの疾患が軽度、または発症していなくとも、それらが重複すると心血管疾患のリスクが著明に上昇することも言われています。

そこで血圧とは独立した動脈硬化そのものを診断・評価することも、予防を効率よく行うために重要だと考えられます。

臨床的有用性

  • ■治療や生活習慣是正の動機付けに役立つ
  • ■動脈硬化に対するリスクファクターの影響を定量的に判定できる
  • ■薬剤の治療効果を明確に評価できる

判断基準

CAVI基準値CAVI基準値

▼CAVIが低い

柔らかでしなやかな血管

血圧が上がると大きくふくらむ

CAVIが低いCAVIが低い"

▼CAVIが高い

動脈硬化を起こした血管

血圧が上がっても膨らみは小さい

CAVIが高いCAVIが高い"

CAVIの原理

CAVIは頚動脈エコー等で測定されるスティフネスパラメータβ法に基づき算出され、「血圧に依存されない血管固有の硬さ」を表します。

1)スティフネスパラメータβ(ベータ)とは?

スティフネスパラメータβは次式で表されます

式1 式1

超音波エコーによる頚動脈等の変位と血圧から、頚動脈等の動脈硬化度をみる指標です。生理的安定状態において、内圧と内径は図1のように指数関数の関係にあります。これを、圧の比の自然対数(lnPs/Pd)と動脈壁の伸展性(⊿D/D)に置き換えると、図2のように直線となります。この傾きがβです。値が大きいほど伸展性が小さい(血管が硬い)ということになります。

(図1)血管の内圧と内径変化

(図2)血圧比の自然対数と動脈壁の伸展性

2)CAVIの原理

CAVIは、スティフネスパラメータβを、速度と容積弾性率の式(ブラムウェル・ヒルの式)を使い算出したものです(式3)。

スティフネスパラメータβ

式1 式1

ブラムウェル・ヒルの式より

(容積変化率V/ΔVを口径変化率D/ΔDに変換しております。)

式2 式2

式2' 式2'

(2)'をスティフネスパラメータβ(1)式に代入すると、CAVIの式になります。

CAVIの式

式3 式3

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