むすび在宅クリニック京都
2025年10月開業
京都府京都市
- 内科
- 緩和ケア内科
記事更新日:2025.07
院長 千代 大翔 氏
10年以上にわたり香川大学附属病院で内視鏡を用いた早期胃がん・大腸がんの切除(ESD)や消化器がん研究に取り組み、多くの症例を経験しました。後進の指導を任される立場となり、ある程度自分の役割を果たしたと感じたことで、「今度は自分のスタイルで地域に貢献したい」と思い、次のステップとして開業を選びました。
まずは立地の選定に時間をかけ、実際に多くの候補地を自分の足で見て回りました。現在の場所は交通量が多く、視認性が高いうえに、近隣に内視鏡検査を提供しているクリニックが少なかったため、地域ニーズにもマッチすると判断しました。また、十分な駐車スペースが確保できたことも重要なポイントでした。
建物の設計と金融機関の交渉を同時に進めました。
設計は医療施設に精通した非常に優れた建築士に依頼することができ、自分の希望を伝えると、ほぼ理想に近いレイアウトを提案していただきました。
開業を決意した時点で、内視鏡と大腸CTの導入はすでに決めていたため、診察室からそれぞれの検査室へ最短距離で移動できるよう、動線には特にこだわりました。また、発熱外来にも対応できるよう、駐車場に面した裏口から直接出入りできる専用動線も設計に組み込みました。
さらに、待合室では感染対策に配慮し、すべて1人掛けの椅子を採用し、患者さんが安心して過ごせる空間づくりにも力を入れました。
先輩ドクターや業者等にもヒアリングし、アフターサービス面において、充実しているお話しをお聞きしましたので、フクダ電子に決めました。
開業後、定期的にメンテナンスも実施して頂き、機器の故障もなく満足しております。
来院される患者さんの多くは、当院のホームページをご覧になってから受診されていますが、最近では口コミで来られる方も増えてきました。開業前に実施した内覧会にも多くの方々にご来場いただき、その際に内視鏡検査に関心を持ってくださった方々が、実際に予約を入れてくださったことも印象に残っています。
「内視鏡検査=苦しい・怖い」というイメージをお持ちの方も多いのが実情ですが、当院では鎮静剤を用いた検査が可能であることをホームページや説明を通じて丁寧に伝えることで、安心して検査を受けていただける方が増えています。
現在は、上部・下部あわせて1日5件前後の内視鏡検査を行っております。
クリニックを安定して運営していくためには、やはり信頼できるスタッフの存在が欠かせないと感じています。幸いにも当院には、患者さんからの信頼も厚く、安心して業務を任せられるスタッフが揃っており、日々とても助けられています。
また、開業準備の段階から「働きやすい職場環境づくり」を意識していたため、スタッフルームはあらかじめ広めに設計しました。実際に人員が増えてからも、ゆとりのある空間として活用できており、結果的に良い判断だったと思っています。室内にはテレビや電子レンジ、IHクッキングヒーターなども設置し、スタッフからも好評です。
大腸がんの患者数が年々増加しており、早期発見の重要性が高まっています。
当クリニックのコンセプトには、「検診を受けていない方」や「症状があっても受診をためらっている方」を減らし、少しでも早く検査にたどり着いてもらうことで病気を予防する、という思いが根底にあります。
実際、便潜血検査で陽性となっても、そのまま放置してしまっている方は少なくありません。そういった方にも検査へのハードルを下げていただけるよう、当院では鎮静剤を用いた内視鏡検査を行っており、「苦しさ」や「恐怖心」を和らげる工夫をしています。また、どうしても内視鏡検査に抵抗のある方には、選択肢のひとつとして大腸CT検査(CTコロノグラフィー)をご案内しています。
当院で導入している機器はAI解析に対応しており、ポリープの有無を自動で判定できるため、精度・効率ともに高い検査体制が整っています。もちろん、ポリープが見つかった際には再度内視鏡による精査が必要である旨を、事前にしっかりとご説明し、ご納得いただいたうえで進めています。
今後も引き続き、大腸がんの早期発見と予防に力を入れ、地域の皆さまの健康を支えていきたいと考えています。