日吉いわさ内科・循環器内科
2024年7月開業
神奈川県横浜市
- 内科
- 循環器内科
- 感染症内科
記事更新日:2026.7
院長 岩佐 健史 氏
医師としてのキャリアの中で、将来的には開業したいという思いは以前から持っており、近年、物価の高騰や開業規制の強化、土地取得をめぐる競争の激化など、開業環境が年々厳しさを増していることもあり、今が決断のタイミングであると考え、開業を志しました。
また、国立がんセンターにおいて10年以上勤務し、自身の医師としての役割に一区切りを感じたことも、開業を具体的に考える大きな契機となりました。
日吉は、中学校・高校・大学が集まる文教地区であるとともに、かつての工業地帯から住宅地へと発展してきた背景を持ち、現在も再開発が進むなど、活気のある比較的若い街であると感じております。
その中で、都心のターミナル駅において専門分野に特化した診療を行うよりも、住宅地に根差し、幅広い患者さんを診療していきたいという思いが以前からあり、本エリアを開業地として選定いたしました。
開業準備において最も重視した点は、導入する医療機器の取捨選択と、電子カルテをはじめとした各種システムの構築・連携です。
それぞれが適切に連動し、効率的かつ質の高い診療が行える環境の整備に特にこだわりました。
また、開業後の安定した経営を見据え、ランニングコストや追加費用についても十分に検討し、可能な限り負担を抑えられるよう工夫いたしました。
開業準備において良かった点としては、電子カルテをクラウド型にしたことが挙げられます。
オンプレミス型の場合、看護師の増員や診療スペースの変更などに伴い、システム面での対応が難しくなるケースがありますが、クラウド型であれば、ノートパソコンを活用することで柔軟に運用できる点に大きなメリットを感じました。
特に、複雑な連携を求めなければ、環境変化にもスムーズに対応できる点が有用でした。
一方で、開業準備において苦労した点は、物件選定の過程です。
医療モールに限定して検討していたわけではありませんが、医療モール計画においては、処方箋の発行数が多い内科を前提として企画が進められるケースが多く見受けられました。そのため、既存の媒体に掲載されている医療モール案件に問い合わせをしても、すでに内科の募集が終了していることが多く、希望に合致する物件を見つけるまでに時間と労力を要しました。
開業当初より、バス広告とホームページを中心に集患を行っております。
Web広告は遠方の方にもリーチできるというメリットがある一方で、遠方から来院される患者様は要求水準が高く、場合によっては病院以上の医療を求められるケースもあり、一般内科との相性が必ずしも良いとは限らないと感じております。
そのため、口コミや地域に根差した媒体を通じて来院される近隣住民の方々を中心に診療していくことが、患者様にとっても、医療を提供する側にとってもメリットが大きいと考えております。
こうした方針のもと、バス広告とホームページを軸とした集患施策を行っております。
開業にあたっては、開業支援をまったく利用せず、すべてを自力で進めることは現実的には難しいと感じております。
開業コンサルタントには、薬卸、医療機器メーカー、士業、不動産など、さまざまなバックグラウンドを持つ方が関わっています。
同じ会社であっても担当者によって考え方や対応は異なりますが、それ以上に「どの組織に属しているか」が非常に重要であると感じました。
開業支援は開業時のみで完結するものではなく、薬剤や医療機器の選定・運用など、開業後の診療や経営にも大きく関わってきます。
そのため、開業後の関係性まで見据えたうえで、依頼先を慎重に選ぶことが重要であると考えます。
私自身は、専門が循環器であり、開業後も継続的に関わる場面があると考えていたことから、結果としてフクダ電子に開業支援を依頼して良かったと感じております。
都内で物件を探していた当初、実際に現地へ同行しながら一緒に物件を見ていただくなど、大変親身にご対応いただいたことに感謝しております。
今後の展望としては、将来的に二診制への移行を検討しており、連携病院の協力を得ながら、体制の構築を進めていきたいと考えております。
また、クリニックの発展に伴い、法人化についても中長期的な視点で検討していく予定です。