さくま内科クリニック

記事更新日:2009.5

開業情報

標榜科目
内科・呼吸器内科・消化器内科
開業日
2009年3月開業
住所
福島県福島市
出身大学
福島県立医科大学 略歴を見る
院長 佐久間 文隆 氏

院長 佐久間 文隆 氏

開業をお考えになったきっかけを教えてください。

総合病院では呼吸器専門医として呼吸不全や肺がんの患者さんを多く診てきました。ICUから在宅まで、診断・検査・治療と16年間、医師としての自分の能力を最大限発揮できるよう努めてきました。
その中で、自分でできることと、できないことがはっきりしてきました。年を重ねるにつれ、今までやってきたことが全部、今までと同じレベルでできなくなってくるのでは、という不安も芽生えてきました。
そんな中で次の人生は、自分なりに患者さんのニーズの、例えそれが一部分であってもその患者さんの期待に応えられる医療をやってみたいとの思いが強くなってきました。
病院勤務医の日常である1時間2時間待っての3分間診療ではなく、もっと時間をかけてきめ細かな診療をやりたい。そういう思いが募り、病院を出た方が自分の思い描く医療が可能ではないかと考えるようになりました。

まずどのようなことから準備されたのですか?

開業に対して、(上述のように)漠然とした思いのなか、ある時、自宅と勤務先からもあまり離れていない場所に売りに出ている土地を見つけました。その土地と出会った時に「この場所で開業すれば面白いのでは?」と感じました。
その自分の考え・直感が果たして正しいのかどうかを調べる必要があり、それから開業についてはいろいろと調べていきました。
その中で「医院開業コンサルタント」という立場の人たちがたくさんいる事やどのような準備をしていくべきかを知り、また、日経BP社主催開業セミナーの「診療圏調査」についての講演記事を見て、フクダ電子も開業支援している事を知りました。ちょうど病院にも出入りし、お世話になっていたフクダ電子の担当者に聞いてみたのが、医院開業支援をお願いするきっかけでした。1年前の2008年1月ごろですね。
早速、候補地にて診療圏調査を実施して頂きました。診療圏調査は、厳しい評価でしたが、診療圏の設定や競合施設の状況を詳しく加味し検討していった結果、自分でも勝算ありと思えることができました。
プラス要因としては、自分の勤めている病院からも徒歩圏内のため病院で自分が充分に診療できなかった患者さんに来ていただくにはちょうどいい場所でしたし、自宅からも近く通勤時間がかからず、患者さんに何かあったときにでもすぐ駆けつけられる場所であることも利点でした。

その後はどのように準備を進められたのですか?

いろんな方にいろんな話を聞きました。担当者からは開業に関する情報はもちろんのこと、開業準備が進む段階にて必要な分野の人脈を多数紹介いただきました。いろんな方に相談して進めることができたのは、非常に大きかったです。
不安要素としては、融資の金額が土地・建築資金が自分の思っていたより少し大きかったので、融資の可否が不安でした。
銀行に提出する事業計画書もフクダ電子に作成頂き、安全性を担保した中でのシュミレーションは銀行融資担当者に充分納得いただける内容でした。
銀行からの融資もOKとなり、資金的に目処がついてからは、建築、機器、什器備品、薬局、広告の選定などやるべきことをやり、スタッフの選定をしていきました。

フクダ電子の開業支援についてご意見やご要望についてお聞かせください。

本当にお世辞抜きで親身に相談にのって頂き、また話を進めて頂き大いに感謝しています。
何日間か担当者の顔を見なかったら不安になってきたぐらいです(笑)。

開業して半年が経過しましたが、今振り返ってご苦労された点はどのような点ですか?

求人に関して少し時期的に遅くなってしまったことです。スタッフの採用に関しては、いい方を採用したいがために、最後まで人選にこだわり進めました。
最終的には何とか開業に間に合う形になりましたが、もう少し時間がほしかったのも事実です。ただ、何も分らない中で精一杯進んできて、その都度ベストな選択をしてきたと思っています。

開業を志す先生にアドバイスをいただけませんでしょうか?

開業に関しては、診療に対しての夢をしっかりと持つ。何に拘って診療するのか。ここだけはしっかりやりたいという信念理念を持つことが大事だと考えます。
また、開業準備に関しては、与えられた情報を有効に吟味する事が大切です。
いろんな情報が集まってきますから、そのそれぞれの情報を全て鵜呑みにするのではなく、自分自身で有効に吟味し、自分の考え・方向性を構築し、実行していくことが大事だと考えます。

最後に今後についてお聞かせください。

開業して3ヶ月。これからの医療は、それぞれの医療機関が、何を医業理念としていくのかを、より問われてくる時代であると考えています。
私自身は、患者さんのニーズに応じた医療をしていくためには、専門医療も大事だけれども、地域のなかでふつうに生活している患者さんは必ずしもみなが専門医療を望んでいるわけではないと考えています。
地域の方々は、自分の生活を自分らしく生きる事を願っています。それに対して、私たち医療従事者は、その患者さんが望んでいる願いを実現するお手伝いをさせていただく。そのために患者さんの生活状況にかかわっていく。その事こそが、本当の地域医療であると思っています。
地域の方の生活状況に合わせた形で、その患者さんが日常どういう生活をし、話し、感じているのかに関心を持ち、理解し、そしてその生活がより良いものになるために適切な治療をしていくことが大切だと考えます。
かかりつけ医として、心と身体とその背景にある生活を理解することができてこそ、きめ細かな医療が提供できていくと考えています。
わたしは、そんな医療をこれからも目指して行きたいと考えています。

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