失神・めまい・SOS

塞栓源不明の脳塞栓症(ESUS)
と心房細動

監修:岡田 靖 先生 (独立行政法人 国立病院機構 九州医療センター 副院長 脳血管・神経内科) 監修:岡田 靖 先生
(独立行政法人 国立病院機構
九州医療センター 副院長
脳血管・神経内科)

脳卒中は、生活習慣病に関わる高血圧・糖尿病・脂質異常などを厳重に管理すれば、発症の抑制が期待できる代表的な疾患です。
しかし、我が国の「脳血管障害(脳卒中)」による死亡者数は108,186人(死亡総数に占める割合:7.9%)で依然として死因の第4位となっております※1
また、要介護という観点で見てみると、いわゆる「寝たきり」と考えられる要介護5となる最大の要因は脳卒中です※2
我が国は長寿国ですが、健康で長生きでなければ本当の意味で幸せな人生とは言えないのでは無いでしょうか? この健康寿命を延伸するためには脳卒中の予防が最重要課題です。
脳卒中の原因の一つに心房細動があります。
このサイトでは、心房細動を早く発見し、早期に治療介入するために必要な基本情報や検査方法についてご紹介いたします。

心房細動を早く発見し、
早期に治療介入する意義

臨床的意義 医療経済的意義
心房細動は再発率が高く、それが要因となり心内に生じた血栓が原因で発症する脳梗塞(心原性脳塞栓症)が概して重症となります。
心房細動患者への抗血小板療法は抗凝固療法と比べると明らかに劣ることが分かっているので、心房細動を診断できれば、抗凝固療法による有効な予防的治療を行うことができます。
最近のデータでは、救急搬送された心房細動を有する脳梗塞患者(心原性脳梗塞症)の7割以上が発症前に抗凝固療法が行われていなかったことも分かっています。
抗血小板薬を長期間使用しつつ、各種検査にて心房細動が検出されたあとに、抗凝固薬を長期間にわたって使用することで、薬剤費の増加は否めません。
しかし、心房細動による心原性脳塞栓症は概して重症なので、心原性脳塞栓症を一度発症してしまうと、その患者の経済活動性は著しく損なわれます。
また、「寝たきり」と考えられる要介護5の状態になった場合、その後の家族の負担と莫大な介護費用は計り知れません。

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