脳梗塞の分類と定義
脳卒中はくも膜下出血のような出血性のものと脳梗塞に分類され、脳梗塞は更にアテローム血栓性脳梗塞・ラクナ梗塞・心原性脳塞栓症・原因不明の脳梗塞に分類されますが、心房細動は心原性脳塞栓症および原因不明の脳梗塞に関連しています。


アテローム血栓性脳梗塞
- 大脳皮質梗塞あるいは小脳梗塞の臨床的証拠
- CTまたはMRIで大脳皮質、小脳、脳幹、皮質下の梗塞(梗塞の大きさ>1.5–2.0cm)
- 梗塞に関連する頭蓋内外血管の狭窄あるいは閉塞狭窄>50%(※閉塞側に潰瘍や血栓があれば狭窄≤50%)
- 高リスク塞栓源心疾患がない(根拠となるあるいは確からしい診断としての)
ラクナ梗塞
- 1つの古典的ラクナ症候群の臨床的証拠
- CTまたはMRIで皮質下あるいは脳幹の梗塞(梗塞<1.5~2.0cm)
- 同側にアテローム血栓性病変がない(根拠となるあるいは確からしい診断としての)
- 高リスク塞栓源心疾患がない(根拠となるあるいは確からしい診断としての)
心原性脳塞栓症
- 大脳皮質梗塞あるいは小脳梗塞の臨床的証拠
- CTまたはMRIで大脳皮質、小脳、脳幹、皮質下の梗塞(梗塞の大きさ>1.5–2.0cm)
- 塞栓源心疾患が存在する(高リスク/中リスク)
- 同側にアテローム血栓性病変がない(根拠となるあるいは確からしい診断としての)
原因不明の脳梗塞と潜因性脳梗塞
原因不明の脳梗塞は「病因の可能性がある異常を有するが、その所見が一定の診断基準を満たさないもの(たとえば狭窄率50%未満の頸動脈プラーク)」、「検査が不十分であったもの」、そして「十分な精査にもかかわらず原因が見つからないもの」に分けられ,3番目を真の潜因性脳梗塞とする概念が提唱され、その大半は未検出の塞栓源疾患からの脳塞栓症(塞栓源不明脳塞栓症)と考えられています。


