失神
監修:池田 隆徳 先生(東邦大学大学院医学研究科
循環器内科学 教授)
突然意識を失って倒れる「失神」。
日常的に遭遇する症状で、多くのケースでは予後良好ですが、なかには命に係わる失神もあります。
失神の原因は多岐にわたり、患者の主訴も様々なため、その鑑別や治療方針の決定には苦慮することが多々あります。
このサイトでは、失神の原因毎の病態や対処方法についてご紹介します。
失神の症状
患者は動かずぐったりとし、脈が弱く呼吸は浅くなります。通常は数分以内に回復しますが、痙攣発作に似た症状が短時間生じることもあります。

失神種類
| 反射性 (神経調節性) 失神 |
起立性失神 | 心原性失神 | |
| 失神の 発生機序 |
血液の流れをコントロールする自律神経の調整がうまく働かず起こります | 立ち上がった時に血圧調節が正しく働かずに血圧が下がることで起こります | 心臓や血管の障害、病気が原因で起こります。命に係わる場合もあるので、早めに見つけて対応が必要です |
| 分類 | 血管迷走神経性失神 (感情ストレス、起立負荷) |
原発性自律神経障害 (純型自立神経失調症、多系統萎縮、パーキンソン病など) |
不整脈(徐脈性、頻脈性、薬剤誘発性) |
| 状況失神(咳・くしゃみ、嚥下・排便・排尿、運動後・食後 など) | 続発性自律神経障害(糖尿病、アミロイドーシス、尿毒症、脊髄損傷) | 器質的疾患(心疾患・弁膜症、急性心筋梗塞、肥大型心筋症、肺塞栓症、急性大動脈解離、肺高血圧など) | |
| 頸動脈洞症候群 | 薬剤性(アルコール、血管拡張薬、利尿薬、抗うつ薬) | ||
| 非定型(明瞭な誘因が無い場合や発症が非定型) | 循環血液量減少(出血、下痢、嘔吐など) |


