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心電計物語 -熱き憶い出-

撮影式心電計の開発

1934年(昭和9)頃、初めて心電計が試作されました。初期の心電計(写真1)はうまく心電図がとれなくて、大学病院でも、神棚に「今日はうまくとれますように」と祈ったそうです。
このような戦前の揺らん期を経て、戦後の1947~1948年(昭和22~23)頃より開花することになります。その頃の心電計は一素子直流電源撮影式心電計でオシログラフペーパー上に光で記録し、現像するタイプでした。電池式で増幅器は真空管3本、可動鉄片型ガルバー、ゼンマイモーターといった極めて簡単なものでした。
その後、差動増幅器を用いて交流雑音の除去対策をした交流式が出て、漸く、臨床応用の気運が高まって来ました。しかし、初期の頃には、交流対策のために、鳥篭のようなシールドルームの中で撮影しました。ところが、当時は故障が多く、先生方にも、ご自分でガルバーのミラーや患者コードを修理して頂いたことも、多々、ありました。また撮影後、現像したら、光がかぶっていて真っ黒ということも再々でした。このような手作り撮影の時代を経て、漸く、熱ペン直記式心電計が開発され、本格的な臨床応用への道が開かれていった訳です。
1952年(昭和27)には技術向上を目的とした医学者、工学者、メーカーによるMEが協同しての心電計研究会が発足し、技術発展に大きな役割を果たしました。

現存する日本最古の国産心電計

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