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心電計物語 -熱き憶い出-

心電図自動電送解析システムの開発

初期のマイコン心電計はハード、ソフトの技術の低レベル、解析プログラムの不備等で解析結果の誤謬が相当、現出しました。このようにマイコン心電計の解析精度に問題があって、どうしても、もう少し解析精度の高い性能と専門医による波形チェック(オーバーリーディング)の必要が出てきました。フクダ電子は早速、富士通のミニコンを使用し、一般の電話回線を利用してのオーバーリーディング機能付デジタル式心電図自動電送解析システムの開発に着手しました。
1981年(昭56)システム1号機(FCP-1000)が大阪府医師会推薦で大阪府医師協同組合に納品されました。通信方式をデジタル化して波形品質を向上させ、マイコンに勝る解析の信頼性とオーバーリーディング機能が特長でした。オーバーリーディングは関西医大と近畿大学附属病院で実施されました。約300台の端末器が設置され、24時間体制で運用され多大の成果を上げました。
医師会、大学、基幹病院が一体となっての大阪府医師会心電図自動解析委員会が設置され、心電図自動解析所見ガイドブックが作成されました。解析所見等を分かり易く解説した素晴らしいガイドブックで全国的に活用させて頂きました。大学との連携ということでは病診連携の初期モデルにもなった訳です。
1985年(昭60)には学童心電・心音図自動解析のオフラインシステムが付設、稼動してシステムの効率をあげました。その後、このシステムは鹿児島県医師会、岡山県医師会等の各地区医師会、金沢医科大学、島根医科大学、倉敷中央病院等の大学、基幹病院にも多数納品され、多大の業績をあげることができました。
今では、このシステムはマイコン心電計に代わりましたが、この技術やノウハウは将来、インターネットを使った心電図データネットワークシステムに生きて来るでしょう。

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