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心電計物語 -熱き憶い出-

マイコン心電計の開発

1960年代(昭35)に米国で心電図自動解析は研究、実験され、ミニコンの進歩と共に実用化されました。1971年(昭46)わが国でも、先生方と技術者の永年の研究が実を結んで、健診に使用されるようになりました。当時はミニコンを使用したシステムでしたが解析精度にはまだ問題があり、専門医による読み直しを必要としました。
コンピュータの技術の進歩はミニコンの性能に匹敵するマイクロコンピュータを産出し、1978年(昭53)IBM社がマイコン内蔵の自動解析心電計を発売、同年12月にはフクダ電子が国産初のマイコン心電計(FCP-30)を発売しました。(写真3)重量75kgの大型で、既成の心電計にマイコンを接続し、解析結果を打ち出すプリンタを付けただけの過渡的製品でしたが画期的だったといえます。
その後、先生方のご指導の下にミニコンのソフトがマイコンに移植され飛躍的に解析精度が向上しました。ハード面でも一般の心電計にマイコンが組み込まれてデジタル化し、小型化が実現しました。レコーダも民生のサーマル技術の向上に伴ってサーマル機構が採用されるようになり、心電図波形と患者情報と解析結果が同時に記録できて、A4サイズにレポートされるようになりました。
最近では、液晶も装着され、波形の表示、オペレーションに利用されて、一段と操作性がよくなりました。今では、一般心電計以上に普及し、大学、大病院でも使われるようになっています。

1978年(昭53)
我国で最初に開発された
マイコン心電計FCP-30

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